今日から数回にわけて、医療保険の給付金について掲載を予定しております。
一般に、医療保険はつぎのような場合、給付金が出ます。
①病気やけがで、病院に入院した場合
②入院してもしなくても、何らかの手術等を受けた場合
③主契約・特約に定める状態と、診断確定された場合
なかでも、3大疾病(ガン・心筋梗塞・脳卒中)や交通事故などで、入院したり手術をした場合とか、入院が長引いた場合は、請求手続きを忘れることはまずないでしょう。
それに対して、比較的軽微な疾病・入院の場合にも、医療保険から給付金が出ることがありますので、参考にしていただければ幸いです。
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¶ 本日の話題
~ こんなときも、、、医療保険がおります ~
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【1】つぎような場合、医療保険の給付金が出る可能性が高いです。
●ポリープ切除
良性でも悪性でも、入院しても入院しなくても給付金が出ます。
胃腸のポリープのみならず、皮膚などに出来た小さな良性腫瘍を切除した場合にも出る場合が多いです。
とにかく、身体にメスや内視鏡を入れて処置をした場合は、何らかの給付金が出る可能性が高いので、憶えておくとよいのではないでしょうか。
ただし、内視鏡検査でポリープの有無をしらべて、何も異常がなければ、残念ながら給付金は出ません。
●ケガによる入院
運動会や交通事故など、原因にかかわらず入院すれば給付金が出ます。
●流産にともなう後処理術
入院しても、日帰りでも、一定の給付金が出ます。
●白内障の手術
一定の手術給付金が出ます。
ただ、いわゆる多焦点眼内レンズ治療は2020年4月に先進医療から外れ、選定療養として行われることになりました。
●痔(ジ)の手術
切開手術、または注射のような簡単な処置でもいわゆる「Kコード」があれば給付対象になります。
注)「Kコード」とは、病院でもらう領収証に記載の診療報酬点数表の診療行為のうち、手術・処置の領域にふられたコードのことです。
1桁目を「K」としているため、Kコードと呼ばれます。
●日帰り入院
日帰り入院とは、午前0時を超えてから病院に運ばれ、その日のうちに退院することですが、最近は日帰り入院でも入院給付が出る保険が多いです。
●通院特約
これは、すべての通院で出る場合と、入院したあとの通院のみの場合と、入院したら入院前にさかのぼって給付金が出る場合などがあります。
【2】逆に次のような場合、給付金が出ないことが多いです
〇インプラント治療・金歯などのいわゆる自由診療
〇美容整形のたぐい
〇臓器移植など
【3】医療保険の請求のタイミング
原則は、入院治療終了後2年以内です。
なかには申請がかなり遅くなっても、保険加入時依頼すべての期間を給付の対象にしてくれる親切な保険会社もあります。
【4】医療保険の給付金申請に必要な書類は以下の2つです。
①保険給付金請求書
②加入している保険会社指定の診断書
なお、①の指定の診断書は、病院で記入して頂く際に5,000~6,000円かかりますが、これはお客様のご負担になります。
最近、軽微な申請の場合には、診断書の取得が不要で退院時に病院から発行される領収証の写しだけでOKの場合も増えてきています。
これらは、保険会社各社によって多少手続きにばらつきがあり、上記は一般的な考え方ですので、あしからずご了承のほどお願いいたします。