保険の「たて」と「よこ」
ライフプランを考えるときには、「たて」(年度別収支)と「よこ」(年齢別貯蓄残高)という2つの軸でみていくことが大切であるというお話を前回いたしましたが、実は、保険を選ぶ際にも同様に「たて」と「よこ」という考え方を当てはめて考えることができます。
保険においては、「たて」とは保障の内容や大きさ、「よこ」とは保障がどの年齢まで続くのか、ということになります。
わかりやすくするために、医療保険を例にとってご説明します。
保障期間と保険料支払期間に注目すると、医療保険には大きく分けて以下の4つのタイプがあります。
(1)保障は終身、保険料支払い期間はある年齢(たとえば60歳)まで
この場合、ある年齢を超えると保険料負担はゼロになって、給付金等の保障は一生続きます。老後の負担を最小に出来るタイプです。
(2)保障は終身、保険料支払い期間も終身
1と同様、給付金等の保障は一生続きますが、保険料も一生払い続けるタイプです。
(3)保障はある年齢(たとえば60歳)まで、保険料支払い期間もある年齢まで
ある年齢以降は保障も保険料負担もありません。それ以降も保障を続けたい場合、一時金を払って継続できることがあります。
(4)保障は終身(または80歳まで)、ただしある年齢から下がる、保険料支払い期間は終身(または80歳まで)
保険料負担は最初から最後まで一定ですが、給付金レベルがある年齢を境に、以前の半分~5分の1程度に下がります。
「たて」の保障内容が同じだとすると、保険料は、4 → 3 → 2 → 1の順に高くなります。(但し、中には3のタイプで1より高額な保険もありますので注意が必要です)
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